ツールド那智勝浦 2日目 湯川温泉〜大雲取〜湯川温泉 59.2km by おんせん
[2日目]
今日は、厳しい山岳コースだ。熊野古道ヒルクライムのコースを行ってみようと思う。30キロのコースのうち10キロほどは、観光バス専用道路で、今日は走れない。ほぼ似たような迂回路があるのでそこを走ることにする。



このコースはヒルクライムといってもちょっと変わったコースで、最初の5キロほどは、ほぼ平坦。そこから那智山を上ってゆき、那智高原(写真9)を経て、大雲取という山頂を目指すのだが、途中数キロに渡り下りが入るコースだ。

昨日のコースを逆回りに行くことになる。勝浦、那智、井関と来て、ここから山登りに入る。調子が悪いのか結構辛い。先が思いやられる。途中、テンかイタチかハクビシンのような動物の死体がある。黄色っぽい体で、鼻先だけが黒い。なんだろう。

那智高原からは、林道に入る。ここからは、車でも走ったことがない未知の領域。いきなり斜度8%程度が来た。え!いきなりこれ?最後の方はきついとは聞いていたが、ここがきついとは聞いてないよ〜。だが、それもすぐに終わり、3〜5%程度の登りが続き、途中平坦や短い下りも混じる。ところどころに落石があるが、その大きさは半端ではない。直径2m近くあるものがごろごろ道の脇に置かれている。こんなの食らったら一巻の終わりだな。

途中、古い街道(写真8)などを横切る。昔の人はこんな山奥を歩いていたんだなと思うと信じられない。熊野川の上流の小口地区と那智山を結んでいる峠道らしい。いわゆる熊野古道の中辺路と大辺路のショートカット的な道かもしれない。

20キロほど行くと一気に下りになる。結構長く急な下りで、なんとなく不安になる。こんなに下ってしまうなんて、道を間違えて山の向こうの小口側に来てしまっているのかも?大雲取の頂上がゴールで、その後は来た道を引き返すつもりだったけど、こりゃ〜、このまま熊野川から新宮を経て帰るしかないのかなと思いつつ下る。数キロほどで下りは終わり、茶屋があり、看板がある。「ここから大雲取越え、標高900mを越える熊野街道の難所のひとつ」とある。どうやら、まだ小口側へは来てないようだ。

なんとかの滝を見ながら再び上り始める。茶屋から3キロほど来たところで、道が2つに分かれていて、林道側を行くと道が途切れている。もう一方は、ドコモの中継所へ向かう作業用道路。こっちがヒルクライムレースのコースなのかと、今度はこっちを行く。この道、前代まれに見る道。路面がボコボコ、舗装しているなんてとてもいえないくらいガタガタ。悪路を敢えてコンクリートで造ったとしか言えない路面(写真9)。しかも斜度はきつい。和田峠並の斜度。いつ立ちゴケしてもおかしくないなとおもいつつ、後少しと信じて上る。2キロほど上るとようやくアンテナの鉄塔が見えてきた。途中、分かれ道があり、その辺にある複数の鉄塔への道があるみたい。これではどれがヒルクライムのコースなのかわからないので、適当にそれらしいのを上る。

熊野古道ヒルクライムの参加者のレポートでは、最後が相当な酷い道と書かれていたけど、ここまでのものとは思わなかった。おそらくアンテナ工事のための最低限の品質の舗装をしたために、歳月とともにこのように劣化したと思われる。それにしても酷い路面があるもんだ。

どうにかこうにか頂上(写真10)にたどりつき、ほうほうの体で下山。途中の下りを今度は上らないといけないということで、このヒルクライムは、帰路も結構厳しいコースでした(笑)。

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走行距離 59.2km
平均速度 18.1km
最高速度 50.1km
最高高度 905m
上昇高度 1250m
走行時間 3時間6分

[3日目]
最終日は、時間もないので、軽くで終わらせようと、今年のツールド熊野の3日目の太地コースを走ってみようと計画。このコースは、太地のくじら博物館前を出発して、太地港を経て、梶取岬周辺の丘陵を巡る周回コースで、景色がよく気分良く走れそうだ。

が、当日は雨。台風7号が紀伊半島に接近ということで、とても無理。最終日は、中止と相成りました。

ということで、ツールド那智勝浦は終了。ロードを始めるまでは全然気がつかなかったけれど、この辺は、多摩や丹沢地区にひけをとらないロード向きのコースがいろいろあることがわかった。ちなみに、南紀周辺では、ロード乗りはほとんどいなくて、バイクショップも全くないとのこと。とはいえ、数名の方々が細々とロードバイクを楽しんでいるらしい。いくつかの公道レースもこの人たちが招聘しているらしい。

そういえば、2日目の帰り道に、ロードに乗ったおじさんとすれ違ったのですが、その人私を見ると、大きなアクションで両手を振って挨拶してくれました。かなり遠くからサイクリングしてきたという風情でしたが、南紀では滅多にロード乗りに会わないので嬉しくなってオーバーな挨拶をしてくれたのかなと思います。

Bianchiは、そのまま実家に置いてきたので、これからは帰省するたびにいろいろな所に行ってみようかなと思っています。楽しみが増えた感じで嬉しい気分です。
by yamaoyaji_club | 2006-08-10 21:41 | その他 | Comments(5)
Commented by ???? at 2006-08-11 09:16 x
日本はやはり、山国なんですね。コースの路面写真を見るとMTB向け?
のコースかなと思いました。林道は、補給が難しいので、暑いと大変ですね。今話題の鹿ちゃんは出ないのですか?いずれ、観光地巡りレポートも期待しています。(休みがなく観光にも行けない人より。)

メールは届いていませんか? よろしくお願いします。
Commented by ??ちゃん at 2006-08-11 12:44 x
景色がよいですねぇ・・・帰省で自転車に乗れるとはうらやましい
自分の場合は・・・・乗れなくは無いけど・・・・乗る気になれない場所なもので・・・・(笑)

鹿といえば、宮が瀬湖畔、ビジターセンター近くの蕎麦屋で丹沢産の鹿刺しが食べれたと思います・・・・はい
Commented by おんせん at 2006-08-11 13:04 x
>日本はやはり、山国なんですね

そうですね。南紀のあたりは、海があって、いきなり山という地形で、平野部があまりないのが特長。海沿いと山を組み合わせて、ロードコースには事欠かないという感じです。今回帰省して気がつきました。
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次回は、下記のエリアに行ってみようと思っています。

風伝峠&丸山千枚田
http://www1.ocn.ne.jp/~yoshi9/picture/senmaida/senmaida.html
Commented by ???? at 2006-08-11 13:21 x
風伝峠&丸山千枚田のweb見ました。なかなか、よさげな所じゃないですか。私は、あまり田んぼとか見た事ないのですよ。で、何時行くのですか? 明日ですか? 突撃レポート!お待ち申し上げます。 
Commented by おんせん at 2006-08-11 15:23 x
>何時行くのですか? 明日ですか?

ははは。これは次回帰省時の話。今はもう、東京に帰って来ているのでした。
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