相原―串川橋―韮尾根―宮ヶ瀬―ヤビツ峠―菜の花台展望台　往復
距離：80.7km　時間：4時間15分　実走行時間：3時間54分

目が覚めると昨日の荒天は嘘のようである。これは走らねば。
八ヶ岳一周のためにも少しでも足を回そう。幸い家族も実家のことだし。

ということでヤビツ峠に向かって出発！

まずは宮ヶ瀬に向けて走り始めると、昨日の影響で道が荒れている。
タイヤがはねた小石をパンパン飛ばしながら道を進めます。

宮ヶ瀬では休まなくてもよかったのですが、トイレは行っておこうと思って小休止すると、大月帰りという16才君が休憩していてしばし歓談。
始めて二ヶ月という彼はショップ難民という感じで、走り方を教えてくれる所を知りたがっていて、シクリスタを提案しました。
もし赤いバイクの16才くんが行ったらナガイさんよろしく。

さておき、ヤビツまでの道のりはもっと荒れまくりだったのですが、落葉した針葉樹の、湿った甘い香りを吸い込みながら走っていると、あぁ、趣味だなぁという気分にさせます。


しかし、先日の秩父に引き続き身体が重い（実はあれ以来まともに乗っていない）。どころか足の無さに危機感すらおぼえてしまう。
しかも気分を高めてくれていた葉っぱの上でダンシングをすると、後輪が空転してしまう。キツイ時にごまかしがきかない。葉っぱ君、突然敵扱いである。
そんなこんなでヒーコラしながら頂上に到着。いるはいるはサイクリスト。8人休憩、3人スルー。この天気だもんね。
ベンチに座って水をあおると、どこまでも深い青空に来年の春芽吹くであろう梢が実にきれいでハイチーズ。


もう足は売切れだし、なにせ補給が少ない上に腹が減ってしまった。帰ろうかと思ったが、この天気なら菜の花台は絶景のはず。これは行かない手は無い。
一気に駆け下ると、東は波シブキをかぶる湘南、江ノ島から、西は雪をかぶった富士山。南は驚くなかれ、大島を通り越して新島まで見える位の透明度。びっくりしました。
ここでタコ焼きを食べながら、ぼーんやり。

左のほうにぽちょっと浮かぶ江ノ島

写真では全然見えない新島。ほんとに見えたんだってば！

写真ではかすんでしまいましたが、絵になる景色でした

そしたらここにも来るは来るはサイクリスト。みんないいチャリ乗ってるなあ。
さてそろそろ帰らなきゃ。
だらだらと折り返し、蛇行すらしながら頂上へ向かうと、さっき菜の花台にいたいいバイクの一人に抜かれてしまう。このときよぎるナガイさんの一言。
「抜かれるときの速度差なんか1?3km/h。そこで頑張れるかどうかなんですよ」
む、よし。負けてはならぬ。パッと見私の方が若いのだ。輪を掛けて、遅いとあっては連れ添ったチャリに申し訳ない。

しばらく追走しギアを掛け、たこ焼きブースト全開！やったー抜いたー！
このまま勝ち逃げーっ！と一気に裏ヤビツを下る。（なんて卑怯な・・・）

下りは下りで相手を探していそうなOPELA君がいた。下りは好きだが、こうも葉っぱが敷き詰められていて車が多くては仕掛けられない（実際ポルシェに当たりそうだった）。
ということでずーっと追走し、道が広くなったところで一気にアターック！
先ほどの気まずさを反省し、ここまで追走したくせになにも声をかけないのはいやだったので、「二人で回しましょう！」と声をかけたが、「あーもー一杯なんでいいっす！どーぞー」という言葉。ありゃこれは予定外。この流れって一気に抜かないとかっこ悪いぞと、トンネルの登りでギアをかけてダンシング。
一回限りのはずのたこ焼きブーストを再点火、涙目である。
ヤビツ入口のＴ字路で挨拶を交わし、追いついてきた彼は厚木、私は橋本へと別れました。

そこから先、宮ヶ瀬からの帰りはもうグダグダでしたが、いやー最高！いいサイクリングでした。