ツールドジャパン 西湖ステージ 参戦記 by おんせん

(↑朝の富士山。いまにも雨がふりそうな天気でしたが--)

西湖は、過去2年ともFクラスだけど9着、5着と自分的には結果がそこそこ出ているレース。完全な平坦じゃなく、ちょっとだけ登りがあるのが私に向いているのかも。

一昨年は、こうもり穴の坂上で先頭、昨年は2番手と仕掛けが早すぎて最後ずぶずぶになってしまった。今年は作戦を変えて、仕掛けをギリギリまで遅くすることに決めた。名付けてコバンザメ・スプリント作戦だ!

作戦はこうだ。1周目はおとなしく集団の中でじっとしている。2周目から事前に目星を付けた早い人(=大鮫さん)をマークする。ラストの坂上まで、おとなしくして、最後の坂でその大鮫さんにくっついて行き、ゴールまで運んでもらい、着をゲットするのだ。まあ、くっついて行って、最後差そうというんじゃないから、まあ弱いモノの苦し紛れの作戦として許してネ。
(↑スタート地点。写真は、引退するアンカー田代選手に花束贈呈中)

何人かの有力選手を頭に入れて、スタート。Eクラスは初めてなので、どんなペースになるか不安だったが、Fと特に変わらない感じ。去年までは10番手くらいを展開して、先頭に立つこともあったが、今回は、20番手くらいを行く。近くにオープン参加のアンカーの選手がいたので、この人なら落車もないだろうし、コース取りもキレイだろうと、この人の後ろをできるだけ走るように心がけて走った。

ちなみにこのアンカーさんに「最後ちょっとだけ駆けてゴール前まで行ってくださいよ〜。後ろ行きますんで。」とお願いしたが「みなさんの迷惑にならないように、中で走ります」だって。残念。

集団の中にいるとF同様に楽。心拍数も160台なので、かなりいい感じだ。GS坂でちょっと心拍が上がったが、ここも無理しないことを旨としていたので、特に問題なし。

さてターゲットの大鮫さんはどこにいる?1人目は、Oクラスの強豪で勝輪チームの方。この人ピンクのジャージなので、とても目立つので、目標には最適だった。ちなみに、走りながら観察すると体型的にスプリンタータイプっぽい。こりゃ〜、最後ついて行けそうもないな〜と自信をなくす。もう1人のターゲットは、チームポテトの方、スタートですぐ近くにいたこともあり、道中ずっと前後して走った。

JCRCポイントあたりで、ピンクさんが先頭あたりに行ってしまう。あれま〜、まさかあそこまでは今上がりたくないので、放置。ポテトさんは、相変わらずそばにいる。よしよし。こうもり坂も余裕でクリア。ホームストレッチで、カバちゃんから声援があったので、手を挙げる。余裕だ。

さて2周目。ペースは全然変わらない。西湖の対岸あたりから、徐々に前に展開する準備をする。スキあらば、前の方に移動する。ここで、3人目の大鮫候補のフランス人(多分)の選手が上がって来て、私の前に入る。その前にはポテトさん、そしていつの間にかピンクさんもやや下がってポテトさんの前。おー、この3人の列車に引っ張って貰えれば最高やな〜と、ありもしないことを想像しつつ、いよいよGSの曲がり角に。

ここで中学生と思われる少年がちょっと単騎逃げている。集団は活性化して来ているので、すぐ吸収されそうなので無視。GS坂を20-25番手くらいで登る。むむっ、前は結構早い。1周目とは違う。しょうがないので、ちょっと気合いを入れて登る。集団が縦長になりそうだ。これは、ヤバイと追っかける。心拍が一気に上がる。

うーむ、こうもり坂までは、できるだけ楽に行こうと思っていたのに、どんどんペースが上がっている。なんとか20番手くらいに食らいつく。ピンクさんははるか前、フレンチさんは見失う。ポテトさんが、すぐ前にいる。と思った瞬間、ポテトさんが加速。むむっ、これはヤバイ。ここで追うと最後まで持たない。でも行かないと入賞はない。迷っているうちに、もう手遅れに。
(↑こうもり坂上。写真はWクラス)

しょうがない。大鮫さんなしで、最後のスプリント勝負だ。そして、こうもり坂。ここで5人くらいを一気に抜く。ちょうどその時、私を抜いて行く人が。よし、この人にくっついて行こうと着いたが、伸びがない。後で分かったんだけど、速度はそれなりに出ていた。時速49キロだ。まわりもみんなそれなりに駆けているので、伸びないのだ。

自分的には最後に余力を残して、それなりにスプリントできたのだが、残念ながらポテトさんを見送った時点で、レースは終わっていたのでした。結果は、坂上から抜きもせず抜かれもせずの15着。わたしの大鮫さんたちは、ピンクさんが堂々の1位、フレンチさんが4位、ポテトさんが5位でした。これに食らいついて行けば、6位に入れたかもな〜。ま、ついて行けないくらい弱いんだからしょうがない。

ということで、コバンザメ・スプリント作戦は最後に頓挫したが、初のEクラスということでは、そこそこだったかな。あー、面白かった。
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Eクラス
15位/出走54人
平均時速39.72Kmh
タイム30分12秒(トップ差5秒)
平均心拍数168
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ちなみにゴール前の時速は、49kmh(去年39kmh、一昨年45kmhに比べると進歩した!)さらに最高速は、スタート後の下りじゃなくて、最終周のGS坂の後の52キロだったのには、驚いた。ここでペース上がったんだよな〜。

(↑お昼の富士山。最後は晴れました。)
by yamaoyaji_club | 2007-11-11 16:53 | レース | Comments(7)
Commented by AKAやん at 2007-11-12 12:39 x
おんせんさん、お疲れ様でした。
もう西湖ステージの季節なんですね。

トップ差5秒は僅かに見えますが、
5秒縮めるだけでも自転車レースは大変ですよね。
来年は入賞できるように応援してます。

いや、自分も頑張らねば^^;
Commented by ほん at 2007-11-12 12:58 x
30分のレースとは言え、40km近い平均速度とはすごいです。 わたし着いて行けないと思う。 
Commented by おんせん at 2007-11-12 14:43 x
平均時速40キロというと凄そうに見えますが、集団で走っていると全然楽です。極端な話し、ペダル休めていても勝手に進んじゃうくらいです。問題は、ちょっとした坂やコーナーの立ち上がりなどで遅れないようにすれば、西湖の場合、2周なら全然大丈夫です。基本的に西湖はスプリントレースと言ってよいでしょう。
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それでもFクラス、Sクラス、Gクラスなどでは逃げが決まってました。特にFクラスの2人逃げが決まったのには驚きました。わたしもいつか逃げてみたいな〜。
Commented by ほん at 2007-11-12 15:31 x
そうですか。 やはり体験しないとですね。 私どうも今までいつも単独行、 な人間なので、、、。 いつぞや境川バンクで 5人ほどで周回して40kmあたりで走ったら10周しないうちにバテバテになった記憶が鮮明なので、、 あれより楽?
Commented by おんせん at 2007-11-12 16:49 x
>いつぞや境川バンクで 5人ほどで周回して40kmあたりで走ったら
>10周しないうちにバテバテになった記憶が鮮明なので、、 あれより楽?

ぜんぜん楽です。これはもう絶対保証付き! あそこでは一列棒状で速度もたしか40キロ以上だったと思いますが、西湖のFやEのペースなら全然問題ありません。但し、ペースが上がり出したらキツイのは確かです。 来年あたり参加しましょうよ〜。
Commented by ウサ吉 at 2007-11-12 20:59 x
>ちょっとした坂やコーナーの立ち上がりなどで遅れない

とほほ。一番苦手・・・。
Commented by ほん at 2007-11-12 21:24 x
勇気づけのお言葉ありがとうございます。
今年は後半に入って何故か仕事とレース日程が重なり、、あるいはちょっともたついて居ると早々に〆切り、のいずれかでした。来年はターゲット当てて頑張ります。
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