【長距離練】またまた集団崩壊!こんどは1人逃げになっちまった。 by おんせん
参加者 ニシハラ、ホンダ、AKAやん、おんせん
行程 猿橋-笹子-旧20号-笹子峠-勝沼-塩山-柳沢峠-丹波山村-今川峠-小菅村-松姫峠-猿橋
走行距離 118.5km
平均速度 17.5km
獲得高度 2910m
走行時間 8時間30分
実走行時間6時間51分

南八ヶ岳一周に続いて、今度は大菩薩嶺一周に挑戦。猿橋まで車で行き、朝8時35分に猿橋を出発。この時点で既に予定時間を35分超過。大月の気温は4度。かなり寒い。ウエアはみんな冬仕様だ。日中は暖かくなるという情報を信じてスタート。

新笹子トンネル前の旧20号の分岐点までは、18キロ。平均斜度2.3%のだらだら登りだ。ここまでは、まあまあいい調子。先々を考えてペースは遅めだが、4人で協力しながら行く。「今日のメインディッシュは、柳沢峠と松姫峠だけど、この登りはまあ食前酒だね〜」なんていいながら、1時間ちょいで到着。ニシハラさんが相当汗をかいていて、汗っかきのホンダさんは、さほどじゃない感じ。

ここからは、旧20号ということで、なかなか風情のある山道だ。斜度は平均6.1%だけど、印象としてはもっと緩い感じ。「今日の前菜としてはちょうどいいね」なんて感じで、39分でここをクリア。文化財になっているトンネルで記念撮影。

トンネルからの下りは最高の景色。絶景だ。あー、来て良かったな〜とつくづく思う。20号に入ってからの下りも超気持ちよい。時速45-50キロくらいで下る。勝沼から塩山への道は細かなアップダウンが続く。葡萄や桃の畑の中を行く。そろそろ暑くなって来た。ウインドストッパーのアウターを脱ぎたいが、その下はアンダーウエアなのでどうしようもない。

塩山で柳沢峠に向けて、コンビニで補給。心なしかニシハラさん、元気がない感じ。まだメインディッシュ2つが残ってるけど、大丈夫かな〜。笹子〜塩山で思いの外時間をとられ、この時点で予定時間を1時間以上遅れている。この調子だと、八ヶ岳の二の舞になりそうな予感。

塩山のコンビニからいきなり登り。しかも5%以上ある本格的な登り。地図を見ると最初は、道がまっすぐなので、きっと緩いよなんて言っていたのですが、失礼しました。かえって麓の方がキツイくらい。ニシハラさんも坦々と登っているので一安心。ホンダさんの高度計を目標にまず標高1000mを目標に頑張る。あと100m、あと50mと確認しながら行くと結構励みになる。

標高1000mを超えると道がつづら折りというかこの道特有のクネクネ道になる。正面に先の先まで道が見えるが、いったいどういうルートで行くのか分からないくらいヘンテコなルートだ。まあ、景色もいいし気が紛れるのでいいや。しかし、この辺りからニシハラさんが遅れだす。どうも体調不良のようだ。このままでは残りの峠をこなすのは無理になってしまった。


前回に引き続き、難問をかかえてしまった。実はニシハラさんの車に同乗して来たので、ニシハラさんにはなんとかして、猿橋にたどり着いてもらわないとならないのだ。小菅に住むホンダさんの親戚に方に車で救助に来てもらうという案も考えたが、最終的には、ニシハラさんがひとりで塩山まで下り、またまた輪行にて猿橋まで戻るということにした。

涙の別れのあと、3名は峠を目指す。AKAやんは、若さでスイスイ登っていってしまう。わたしとホンダさんは、あの鞍部が峠だよきっと、お、あれって峠の看板じゃない?などと希望的観測を連発し、その都度裏切られて失意にうちにまたペダリングを続けた。なんとかゴールしたのは、13時34分。予定より1時間14分遅れ。実は、わたし4時、遅くとも5時に猿橋を発たないといけないので、ここでわたし単独の「逃げ」に出ることにした。

山の南側は無風だったけど、北側は結構風が強い。峠のあたりでは、落ち葉が車にひかれて粉状になり、風に吹かれて落ち葉の嵐状態になっている。その中を突っ切って、ドンドコ下る。多摩川の上流なのかな?川に沿って気持ちよ〜く下る。丹波山で右折して、小菅に向かう。ここの間には、今川峠(という名らしい)という小さな峠があるのは確認していて、「魚料理と肉料理なんかの間に出てくる口直しのシャーベットみたいなものだね」なんて言っていた。はっきり言って、峠として軽く見てました。ところがどっこい、これが骨太な立派な峠でした。特に登りはじめの斜度は15%くらいはありそうな感じ。距離もなんだかんだで3キロくらいある。宮ヶ瀬の東南林道くらいのイメージか。

正直脚的には、最後の松姫峠で売り切れる感じで考えていて、ここは考慮外だった。が、ここで相当脚を使わされて、とうとう最後には「満腹」状態になってしまい、こんなんで松姫をクリアするのは大変だぞという感じになった。

松姫を避けて、鶴峠を裏から越えて、上野原から猿橋に行こうかなんて思ったりもしたが、ここで逃げると後々まで悔いをのこしそう。これは修行だと思い、乳酸バリバリの脚で這うように登る。前回小菅側から登ったときは、わりと緩い峠だなと思っていたけど、今回は違った。ちょっと登っただけで、太ももが乳酸漬けになってしまい。ちょっと走る度に休んでしまう始末。それでもなんとか前回の50分より10分遅い1時間でクリア。時間は夕方の16時になっていた。


(ここからグルペット隊のアカやん、ほんの走行記)
おんせんさんの後15分くらいして 柳沢峠を下りだす。 下りは良いんだが、とにかく日陰で寒すぎ。 ぶるぶるがくがくで丹波山村へ。 そのまま 無名の峠に取り付く。 後で、小菅の90歳のおばちゃんに聞いたところ、おおさわ峠 と言うらしい。 これがとにかく「きつい「「キツイ」「き、つ、い」。 萎えそうになってやっと峠。 小菅になだれ込む。

大沢峠から下って あまりの寒さと空腹に、たまらず食堂に駆け込む。


寒いのでストーブつけてもらいました。

うどんが美味かった。 食べ終わった頃に写真を撮らなければと気がつきました。


ありゃりゃ暗くなり始めてる。ホンダさんたちは、大丈夫だろうか?山道を自転車のフラッシュライトで下るのは大変だし、危険だ。あの時、一緒に行くことを薦めるべきだったかなと反省しつつ、下る。ここの下りは最初はカーブが多くて、ブレーキングで手が疲れる。気持ちよくなるのはトンネルを越えてから。なんとか陽のあるうちに帰ろうと頑張った。そして17時に、猿橋に到着。ニシハラさんは、猿橋見物を終えて、車に戻って来た。

ホンダさんたちが気になったが、予定があるのでお先にと車を出す。ホンダさんたちがどんな道中だったかは、ホンダさんのレポートを待つべし。(ちなみに、帰りの中央道が大渋滞。1時間遅れて猿橋を出たホンダさんたちは20号を走り、結局、私は抜かれてしまったのでした。あーあ。)

(グルペット隊)
うどんを食してちょっとエネルギー補給でき、元気が出てきた隊は ほん の従姉妹の家にご挨拶。 車で松姫まで乗せてって、という言葉が喉まで出掛かるが、気を取り直して、気持ちに鞭を入れる。 松姫はペースを作ればさほど大変じゃないよね〜。 と思っていたところとんでもない。 はっきり言ってやめたくなった。 周りは暗くなる。 後ろからヘッドライトを点灯した車に抜かれるたびに暗くなってゆく気がする。 くじけそうになる気持ちと戦いながら、よろよろと やっと松姫峠に到着。 もはや日没(16時50分)。

ほんださんお疲れ様でした。

アカやん、達成感に思わずガッツポーズ。

山並みはもうわずかな光しか残していない。

この後、 アカやんの持っているヘッドライトを点灯し、彼に前を走ってもらいながら、凍えそうな真っ暗。 まっくら。 マ、ック、ラ な 急坂を転げ落ちるように走る。 私、アカやんの後ろを走れば何とか着いていけるので安心だが、前を走るアカやんは 極度の緊張が分かる。 だって、小さいライトだけで 崖のような下りを手探りで下る。 路面はまったく見えない。 時々路面が荒れていると バイクともどもはじかれそうになる。 
足元を見ると はるか下の道に車のヘッドライトが光る。 ひゃ〜、あんな下まで下るの???
寒い、ブレーキを握る手と腕がしびれる。 足が冷え冷え。
真っ暗な道を下っていると、大月でなくどこか遠いところに連れて行かれそうな気持ちになる。
中央高速の渋滞の光が見えてきて、やっと着いた〜?〜! あれ、すごい渋滞。 これは下走りましょう。 6時。 猿橋到着。 にしはら車で甲州街道を下っておんせんさんを抜いてしまいました。
疲れた。 しかし 人間が大きくなったような気がする一日でした。

by yamaoyaji_club | 2007-11-18 22:15 | 練習会 | Comments(12)
Commented by ほん at 2007-11-19 16:27 x
おんせんさん、記事中の写真がなんだかキチンと表示されなかったので、勝手にいじってしまいました。 ご容赦。 また、非表示を表示に変えてしまいました。
小生、バイク人生での一日最大標高獲得を体験しました。 冬の日照時間は思った以上に短い。 肝に銘じます。
Commented by at 2007-11-19 18:12 x
名無しの峠(看板なし)  旧道は大丹波(オオタバ)峠 今の県道(舗装路でスピードが出るところ)は今川峠だったような。 違ったらすみません。夏はへびがいっぱい居たなぁ。又、その近くで知り合いがクマに会いました。クマ鈴が必要でしょう。
Commented by yamaoyaji_club at 2007-11-19 18:51 x
【AKAやん】
昨日はお疲れ様でした!
ほんださんの写真、追加しました。
サイズ調整がうまくいかなくて、大きめになってしまいましたが…

夜練の効果があったのか、笹子峠・柳沢峠の後半はスイスイ登れました。
地面から離れたところは苦手なので、柳沢峠の橋はかなり怖かったです。
逆周りなら走れないかも(^^;
Commented by ほん at 2007-11-19 20:02 x
あ〜、おおたば峠ですか! 90才のお婆ちゃんが発言したのを おおさわ峠と聞きまつがえたのかも。何れにしてもきつい峠。
Commented by ナガイ at 2007-11-19 20:31 x
皆さんお疲れ様でした!!!!
この時期の日の入りは冬至より早いので
日暮れの早さがひしひしと感じられますよね。
ニシハラさん春に再チャレンジしましょう。
自分も春先に練習がてら走って来ようと思います。

再来週の12/2はウインターロードで修善寺に行ってきます。
参加者もしくは応援&冷やかしの方募集中です。
Commented by おんせん at 2007-11-19 22:00 x
>また、非表示を表示に変えてしまいました。

ホンダさんが設定したんだと思ってました。いつのまにかなっちゃたんですね。

>サイズ調整がうまくいかなくて、大きめになってしまいましたが…

直しておきました。

>今の県道(舗装路でスピードが出るところ)は今川峠だったような

たしか工事用看板にそんな名前が書いてあった気がしました。
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いやそれにしても最後の松姫はきつかった。どのくらい脚に来たかというと、ちょっと坂がきつくなると、途中で休まないとこぎ続けられれないくらい。こんなのは初めてです。(ハンガーノックで登れなくなったのはあるけど)
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今週の連休は、芦ノ湖往復でもやってみようかしら。150キロくらいかな〜。
Commented by ウサ吉 at 2007-11-19 22:59 x
うわあ・・・またも波乱万丈、お疲れ様でした。ニシハラさん大丈夫ですか?真っ暗な松姫って崖に飛び込めってのと同じじゃないですか。でも皆さんカッコいいです。私も行きたーい!!
なんかこの調子だと、「一日の獲得高度 > 富士山標高」とかが来期の目標になりそうですね。
ちなみに出張先新潟、越後湯沢は一面の銀世界でしたよ。
Commented by おんせん at 2007-11-20 00:17 x
笹子峠の勝沼側から南西方面に見えていた峠道ですが、どうやらあれは、御坂みちらしい。で、新たなコースを考えました。

富士吉田-都留-大月-旧20号-笹子峠-笛吹-御坂みち-御坂峠-河口湖-富士吉田
大体これも100キロくらいだと思います。来年のお楽しみだな。
Commented by カルベア at 2007-11-20 12:28 x
皆さん・・・・・ッスッス凄いです!!

Commented by おんせん at 2007-11-20 12:38 x
>この時期の日の入りは冬至より早いので

むむ!そうなんですか! 冬至が一番日の入りが早いのかと思ってましたが、違うんですね? まあ冬至は日中が短いということなので、日の入りが一番早くなくても矛盾はない。こんなこと知っている人は少ないんじゃないかな?
Commented by ナガイ at 2007-11-21 08:51 x
日の出、日の入り時刻はサイクリストとしては
重要認識事項ではないでしょうか?
30年前からサイクリングや朝連、夕連の時間を一年通して気にしていたので外国に行ったときもそのことが常に気になりました。
また気候の様子も、あの年の冬が暖かいとか夏が暑いとか涼しいとか記憶に刻まれています。
いっそうのこと気象予報士の試験でも受けようかと思っているくらいです。
Commented by まき at 2007-11-25 10:14 x
やっぱりもうこの時期は、日の入りも早いから走れる時間が短くてタイヘンですね。それにしても、いい景色〜♪読んでいて、見上げると上まで続く道路思い出しちゃった・・・素敵(^^)
私は自走で日野橋〜笹子〜猿橋〜柳沢峠〜奥多摩〜青梅〜多摩川てな感じで2年前連れて行ってもらいました。もう、大垂水で撃沈、その後はすーーーとお荷物で悪くて、柳沢で離脱しましたが(^_^;)
さらに松姫なんて考えられませーーーん。
夏に自走で松姫1本でじゅーーーーーーぶんお腹一杯ヨレヨレでした。
冬場がんばって、来シーズンには登坂に強くなったら挑戦したい〜♪
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