☆デジ・トライアスロン日記帳
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富士チャレンジ200 100キロソロ 自戦記
前回の「2005サイクリングフェスティバルin小山」では、痙攣、ハンガーノックでひどい目にあった。タイムは3時間42分52秒。シケインから最終コーナーまでの坂がきつくてきつくて、最低速度7キロを記録した。

そもそも脚がダメってことはともかくとして、失敗の原因を「心拍上げすぎ」つまり最初に頑張りすぎということと断定して、心拍数を165以下で抑えることをポイントに臨んだ。

天気は、曇り。それほど寒くはない。長袖ジャージ、レッグウォーマー&レーパンを着用。9時頃招集のアナウンスがかかった。トイレに行ったりで、コースに向かったのが9時10分くらい。もう半分以上の選手が並んでいるみたい。2000人ほどの選手がスタートということで、それなりに前に陣取りたいので、大体300番目くらいのところに隙間を見つけて入る。

[スタート]
スタートのピストルが鳴ってから、30秒ほどで動き出す。1周目はパレード走行だ。でもそれなりに早い。前回はいきなり第1コーナー後の下りの大落車に巻き込まれたので、慎重に行く。そして、イヤーな約1キロの登り区間に来た。登り始めると、意外に楽だ。あれ、こんな程度の坂だったのかな?と思いつつ1周目をクリア。8分16秒で1周目を終える。心拍数は、160前後だ。よーし、この調子ということで2周目に入る。

2周目の坂も楽だ。あれれ、これはもしかしたら恐ろしく調子がいいのかも知れない。心拍数も前回はいきなり172になってしまったが、今回は、163,4で推移している。いい感じだ。2周目のラップは7分34秒。

[心拍数:3-10周]
タイムのことは気にしないで、心拍数を上げすぎないように注意して走る。3周、4周、5周と同じペース、同じ心拍数で行けている。坂も問題なし。前回は、坂は抜かれるところだったが、今回は抜くところ。さらに前回は、基本的にコースの左側を走っていたが、今回は、右側つまり追い越す方を走る。参加人数も多いし、余裕もあるので、常に「列車」に乗って行くことができる。坂で列車がばらけるので、直線ではまた別の列車に乗ることになる。前回は、列車に乗ることさえ出来なかったので、楽さ加減は大違い。

6周目でちょっと心拍数が上がり過ぎなのと、ふくらはぎにちょっぴり違和感(痙攣の予兆)が出てきたので、ややぺースを落とす。心拍数のケアはしていたのだが、痙攣はやっぱりやって来た。40キロくらいのところでふくらはぎが痙攣して来た。症状は軽い。思い切り回したり、坂で踏んだりしない限り激痛には至らない様だ。途中、乗ったままストレッチなどしてみるが、余計刺激になって、攣りが本格化しそうになるので、ストレッチは止めにした。


そうこうしているうちに攣りも収まって来たのでまたちょっとペースを上げる。前回は抑えめに走る余裕は全くなく、最初から最後までその時点で出せる力を全部出すという感じだったが、今回は超余裕。ペースは、自分の意志で作っている。前回のレースでトップ集団の人たちが仲間同士で話をしながら走っていたのを見て、「スゴイな〜」と思っていたけど、今回はわたしにもその辺の選手と話したりする余裕がある。「輪千レーシングの方ですね、ハラヒロさんって知ってます?」とか「変なゼッケン付けてますね。それなんですか?」とか「今、何周回ですか?」とかね。

[補給と落車:10-15周]
心拍の他に今回ケアしたのが補給。前回のハンガーノックの反省を踏まえ、ちょこちょこ飲んで食べるようにした。おかげでエネルギー切れは全くなし。完璧なお食事を堪能しました。ちなみに、今回の摂取は以下。次回の備忘録としても書いておかなくては。

 レース前
  4時半 チーズ味蒸しパン&お茶
  6時  コーヒー
  8時半 おにぎり3個&お茶
  9時  エナジージェル1本

 レース中
      エナジージェル1本(アミノバイタルスーパースポーツ。100kcal)
      シリアルバー、チェコレートバー3.5本(1本180kcalくらい)
      カーボショッツ2袋(1袋確か140kcal)
      クエン酸ドリンク250cc(ジェネリックアミノPROという商品)
      VAAMウォーター400cc

てな感じ。

あれよあれよという間に50キロ、60キロと余裕で周回を重ねてゆく。ふくらはぎの痙攣が本格化しないようにだましだましの走行だけど、特に問題はない。もともと今回は目一杯の走行ではないので、なんとかなる。前回は、脚全体が攣りそうなので坂では全くダンシングできなかったが、今回の終盤はダンシングを交えて坂を登った。でも基本はシッティングで行った。やはりシッティングの方が楽だ。脚への負担も少ないように思える。

途中、落車を2回目撃した。1つ目は、最後の登りが始まる地点。前で「落車〜!」と怒鳴るので、思わずわたしも「落車〜!」と応じる。何か問題が起きたら、声を出して後続に伝えるのがロードレースのしきたりだ。

2つ目の落車は凄かった。今回もまた第1コーナーから下りきったところで落車。2,3台が巻き込まれる。わたしの50mほど前。今度は余裕で左に進路を取り避けることが出来た。と思った矢先、同じように左によけた人が誰かのタイヤにはすったのか落車。わたしの左前方30m。そこに1人が50キロほどのスピードで突っ込む。突っ込んだ人は、地面をゴロゴロと転がる。ヤバ!わたしの進路に転がってくる。その人は、転がりながら最後は曲芸のように回転しつつ立ち上がり、最後はその勢いで走って行く。なんとかわたしの進路はふさがれずに済んだ。みんな、どうなったのか後ろを振り返って見ている。おいおい、前見て走れ。また落車するぞと思いヒヤヒヤする。

[脚に来た:16-22周]
70キロくらい走ったところで、多少坂がキツク感じられるようになり、タイムが8分10秒台に落ちる。どうも脚に来始めたらしい。心拍的には全く問題がないが脚が疲れてきた。それが登りのスピードに現れてきた。これまでのようにすいすい抜かすことができない。あと残す距離は20キロちょっと。このくらいの距離は、いつも朝練や多摩サイで走る距離なので、どうにでもなる距離なので、この先もっとバテてもなんとかなると気持ちには余裕がある。ラスト2周あたりでは、相当坂がきつくなってきて、タイムも9分台に突入。途中、「これは200キロでも行けそうだ。」と思うこともあったが、最後脚に来たことを考えると、この状態であと100キロを走るのは、かなり大変だ。もっと脚を鍛えないと来年の200キロ(もう出るつもりになっているみたい。笑)は、後半大変なことになるぞ。

最後は、達成感と爽快感とともにゴールと言いたいところだけど、ゴールタイムが2時間台になってしまったことと、途中で1回時計のラップを押し損ねたので、もしかして周回が足りないと困るなと、さらにもう1周走った。本当は、ラスト1周のアナウンスが入る筈だったのですが、コンピュータの負荷増大で中止しているというアナウンスがあった。

[ゴール]
ということで、なんとなくゴールしました〜。まだ余裕あるし〜。走り足りない気もするな〜。調子が良すぎた結果、いまひとつ盛り上がらないゴールでしたが、2時間57分41秒(自己計測)という前回より45分もタイム短縮という自分としても信じられないミラクルが起きてしまいました。

3時間半を切って、来年の200キロ(制限時間7時間)のメドを立てるのが目標でしたが、単純計算でのメドは十分立った。ああと4時間で100キロを走れば大丈夫という計算になる。これで完走率50%の200がクリアできる! でもラストの脚のヘタレ具合を考えると、あと100キロをあの脚で走るなんて恐ろしくて考えられない。せめて150キロまでは、脚に来ないくらいでないとイカン。脚を鍛えねば。

というわけで、来年の200へメドと課題が出来た結果でございました。おしまい。
by onsen | 2005-11-05 11:34 | おんせん
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