クラブ・シクリスタのメンバーとしてＪＣＲＣのシリーズ戦に初登場の名誉（？）を担って参戦。去年の西湖出走があったのでＦクラスよりエントリーです。エントリーリストを見て、まあ入賞くらいを狙えるだろうと、えらく強気な目標を立てて臨みました。

出走選手の成績をもとに６人ほどを要注意選手としてチェックし、ハンドルにゼッケンNoを貼り付けるとともに、コースのＤＶＤを見、ナガイさんから攻略ポイントを取材して万全の体制でスタートしました。（実のところは、前日の炎天下ゴルフで、暑気あたりっぽい感じで、前日はDNSを考える体調でしたが、なんとか回復といったところ。）

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[1周目]
スタートは１列目を確保。前回Ｆクラス４位のチバポンズの選手がたまたま隣。今後のためにもご挨拶してる間に、号砲！　さっそくポンズ選手の後ろ４番手を確保。最初はローリングスタートなのに、速いような気がする。最初の200ｍほどの登りですでにキツイ。これはやばいな〜。調子悪いのかなとおもいつつ下りセクションに入る。

思ったより速くローリングは解除。引き続き4番手を走行。先頭の選手が時々後ろを向いて、先頭交代を促している様だが、後ろは無反応。以降、このレースでは、先頭はそれなりに入れ替わるものの、協調的に先頭交代が行われるという感じではなく、登りの勢いで先頭が入れ替わるというなりゆき先頭交代スタイル。

ヘアピンを越え、アップダウンセクションに入る。ここでのアップダウンは、登りの距離が短いこともあり、さほど厳しくはない。とはいえ、体調的には非常に苦しい雰囲気。このエリアですでに心拍数が179になる。これは半原越なんぞではめったにお目にかからない数字だ。うーん、苦しい筈だ。こんなので大丈夫だろうかと不安になりつつ、いよいよ心臓破りの坂に到達。

当初の想定では、Ｆクラスなら登りでは結構行けてる筈と思っていた。このコースでの最大のポイントとも言えるセクションなので、ここでの力の差が、勝負に直結するはず。ここを4，5番手で登り始めるが、あっという間に心拍数が184の限界値を示し、なのに先頭にやや離され気味になり、4，5人に抜かれる。ありゃりゃ、登りはダメか。この分だと、入賞も厳しそうだとやや諦め気分になる。

が、ナガイさんに教わったとおり、坂の頂上を越えてスピードが乗るまで、踏み続けて、なんとか番手を回復。下りのスピードが結構乗っていけるので、１周目は集団の先頭でゴールラインを通過。

[２周目]
あまり長く引きたくはないので、その後の登りをゆっくり登り、先頭を譲る。２周目の下りセクションは、坦々と進む。マークしていたポンズ、アソスジャージ、なるしま、TA-BOの選手などは、皆この集団にいるようだ。大体15人-20人ほどの集団だったと思う。前の方を展開するのは、ほぼ10人前後が入れ替わり立ち替わりという感じだ。２周目の心臓破りもまたまた引き離される。苦しい。このあたりでは、何かリタイアする口実はないだろうかと真剣に考えていた。残念ながら弱すぎという理由以外には思いつかないので、レースを継続。この周回も後半下りセクションで挽回して、３番手で２周目を終わる。

[3周目]
３周目に入り、よしこれを終われば、あと２周だ。最後の１周は気合いで走れるだろうから、あと１周を頑張ればよいのだなどと、なんとかモチベーションを保つ努力をする。そう、この時点では、目標の入賞は無理だと考えていた。なんせ勝負所の心臓破りであの体たらくでは、最後は10位前後がいいところかなという気分。

３周目の後半の下りセクションでは、早々と先頭に出る。気分良く踏んでいたら、いつのまにか10メートルほど先行していた。逃げる気はないが、もう少しこのまま行ってみると何か展開があるかもしれないと思い、もう少し逃げる。３周目のゴールラインでは、30メートルほど先行していた。その後の登りを頑張る気もしないので、ペースを落として坂の途中で集団に復帰。

[4周目]
自分では自ら「復帰」したつもりだったが、１キロ以上逃げたのが意外に脚に来ていたみたいで、集団に追いつかれたというのが正解のようだ。それまでは常に先頭の5,6番手より前で展開していたが、10番手くらいに落ちる。集団の人数をざっと確認すると12人くらいか。心臓破りまでにはある程度挽回して登り始めるが、ずるずる遅れてしまう。そして先頭集団がばらけ始めた。前５，６人と遅れた数人がバラバラに続くという展開に。ここで入賞はいよいよ消えたかな〜というムードだ。まずいことにこの周回からふくらはぎの痙攣も始まっている。

後半下りセクションで痙攣気味の脚をだましだまし踏んでゆき追走。４周目は、先頭数人から20-30m遅れて8番手あたりで通過。

[5周目]
徐々に先頭とは離れていくんだろうなと思っていたが、意外や意外そんなに前も速くない。追いつける可能性もあるかも。先頭集団のと私の間に２人ほどいる。下りセクションでこの２人をパス。そして、ナガイさんに事前に教わっていたヘアピンから惰性で登れるという坂のところで踏んで行き、一気に先頭５人に追いつく。どうやらこの５人はスプリントに備えて、脚を溜めようと牽制が入っていたようだ。

続いて後ろから数人が追いつき確認すると8名の集団になっていた。正直言ってこのメンバーで入賞圏内に入る自信はなかった。心臓破りでまた千切れることが見えているから。が、自分も苦しいが、他も苦しいに違いない。なんとか最終周回のここまで来たのだからと気を取り直して心臓破りを登り始める。前４人ほどがかなり先行した。残りの４人は伸びない。もちろん私も前は追えない。

勝負を坂の頂上からの下りに賭けて、多少余裕を持ちつつ登り。頂上の橋の上からそのまま踏んで下りに突入。前には先頭の３人とやや遅れた１人。５番手だ。後ろを確認するとクラブTA-BOの選手がおいついて来た。「後ろはもう離れてますよ。」とのこと。よっしゃ、入賞は確保したと確信。あと残り１キロ。「いっしょにあれ（４番手の選手）を追いましょう」と声をかける。まず、TA-BOさんが引く。続いて私が引く。のこり200m。前は20mほどに近づくが私は引きすぎて売り切れ。「行ってください」とあとはTA-BOさんにゆずって、後ろが来ていないのを確認して、わたしは流す。TA-BOさんが４番手に上がるの見つつ、先頭より18秒遅れの6位でゴール。

なんとか目標は達成！　が実力で入賞したというよりは、レース展開に巧く乗じて、着を拾ったという感じだ。とにかくあの坂の弱さはどうしようもない。これで副級がＥとなったが、とても上では戦えない。Ｆでも修善寺などでは相当厳しいような気がする。これまで以上に坂のトレーニングを重点にやらないとダメだなと思いを新たにしたのでした。

速報リザルト

ＪＣＲＣ第５戦　群馬ＣＳＣ　30キロ（6キロ×5周）
Ｆクラス
エントリー38名　出走32名
着順６位（トップ差18.906秒）
タイム　53分41秒940
平均速度　33.52km/h
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　　　ラップ　　　通過順位（推定）
1周目　10分35秒　1位
2周目　10分40秒　3位
3周目　10分40秒　1位
4周目　11分00秒　8位
5周目　10分55秒　6位
*ラップは5秒単位